WSHガイドライン 空調設備のある職場における室内空気質の管理

室内空気質 (IAQ) は、健康と快適さを維持する上で重要な要素です。特に、オフィスや工場などの職場では、ほとんどの時間を屋内で過ごすからです。シンガポールの高温多湿の気候では、空調と機械換気 (ACMV) システムに大きく依存しており、室内空気の汚染リスクが増大するため、IAQ はさらに重要になります。

このコースは、空調設備のある職場における IAQ 管理の重要性を参加者に理解してもらうために設計されています。IAQ の悪化は、カーペット、ラグ、プリンター、コピー機、ガス、微粒子、カビやバクテリアなどの微生物汚染物質を放出するその他の機器など、さまざまな原因で発生します。IAQ の悪化の結果、咳、頭痛、目のかゆみなどの健康上の問題が起こります。これらは、シックハウス症候群によく見られる症状です。空気の質が悪い環境では病気や欠勤が増えるため、これらの健康上の問題は生産性の低下にもつながります。

このコースでは、IAQ を効果的に管理するための実践的なガイダンスを提供します。参加者は、潜在的な汚染物質を評価し、健康的な屋内環境を維持するための戦略を実行する方法を学びます。また、このトレーニングでは、空気質リスクを管理し、屋内環境がシンガポール標準 SS 554: 2009 (空調設備のある建物の屋内空気質に関する実践規範) で設定された基準を満たすようにする責任を負う IAQ マネージャーの役割にも重点を置いています。

このコースは、建物の所有者、職場の占有者、施設管理者を対象としており、参加者に効果的な IAQ 管理プログラムを確立するためのツールと知識を提供します。室内空気の質を優先することで、企業は従業員の健康と幸福を守り、欠勤を減らし、全体的な生産性を向上させることができます。